M5球状星団 へび座 距離:2.7万光年 大きさ:12.7'

 5つの球状星団(M13、オメガ、M3、M92、M5)を横並びで見直しを行った最後になる、へび座のM5球状星団です。画像処理やレタッチに使用したソフトや手順は概ね同じなのですが、撮影条件の影響などでそれぞれのパラメタや強調処理が違います。しかしそれ以前に本来の天体の色調が不明確ではどうしようもありません。
 せめて、宇宙背景とコアの明るさを揃えながら「星の色を再現し、コア中心部を飽和させずにツブツブ感を出す」こととしました。
 改めて大きさのオメガ星団、美しさのM13球状星団を実感します。(2024/09)


 前回のM3球状星団に引き続き、へび座のM5球状星団を狙いました。両星団とも知名度はいまいちですが、見かけの大きさはまずまずといったところでしょうか。M5球状星団の見かけの大きさは 12.7 '、M3球状星団は 9.8 'ですが、写真写りの大きさでもそれが伺えます。また、球状星団を構成する星の密集度の違いもわかります。適正露出を探るため露出時間を240秒から180秒に変えましたが、露出時間以外の撮影機材、画像処理過程やトリミング率は同じです。

 PixInsightは体験版から製品版に替えました。このPixInsightは私も含め日本人には扱いづらいかもしれませんが使えるソフトだと思います。天体写真の画像処理は経験やノウハウが大きく影響しますが、PixInsightでの処理は合理的で手順やパラメタが同じであれば誰が処理しても同じ写真になるように思います。
 ライト、ダーク、フラット、バイアスの各画像をパソコンに入力し、 AIソフトが自動的にその画像にあった最適な画像処理をする、いつかそんな日が来るかもしれませんね。(2023/05)


     撮影機材:タカハシ Mewlon-250CRS+CR0.73(D250㎜ f.l.1825㎜ F7.3)
          タカハシ EM-400FG-Temma2Z/FMA180+QHYCCD QHY5L-ⅡM
      カメラ:ZWO ASI 2600MC Pro(-10℃),ZWO IR/UV
     露出時間:180秒×44枚 総露光時間132分,gain100 offset50
     画像処理:PixInsight/BXT/Photoshop/SXT/NXT
  撮影日時/場所:2023年5月17日他1夜/自宅「星見室」