M3球状星団 りょうけん座 距離:4.5万光年 大きさ:9.8'

 23年04月にアップした写真を、画像処理ソフトを変えて処理し直しました。恒星と星雲を分離するため最近はStarXTerminatorを使用していますが、この画像では以前使用していたStarNetに替えて画像処理しました。強調処理すると分離処理の跡と思われるブロック状の模様が現れたためです。StarNetはPixInsightのプラグインもあるようですがまだ使用していません。(2024/09)

     画像処理:PixInsight/BXT/StarNetv2GUI/Photoshop/NXT



 

 天体写真の画像処理ソフトの中で世界標準といわれるPixInsightで初めて処理してみました。難解でとっつきにくいソフトとの評価もありますが、昨年、丹羽雅彦さんが日本語解説書を出版されたのを機に今回挑戦してみました。Webサイトから体験版の申請をすると審査通過を知らせるメールが英文でぎっしり送られてきますが、インストール方法を含めWeb上に詳しい解説がありますのでこの部分は問題ありませんでした。

 最近の私の画像処理手順、ステライメージ ⇒ StarNet ⇒ Photoshop ⇒ Registax ⇒ Photoshop の一連の流れのなかで、ステライメージの部分をPixInsightに替えて処理しました。ただ、この写真の場合はStarNetは使用していません。補足しておきますが、StarNetもPixInsightに組み入れることができるようです。
 PixInsightの具体的処理は、Blinkによる画像選別、WBPP(Weighted Batch Preprocessing)の前処理、ABE(Automatic Background Extractor)の背景ムラの除去、PCC(Photometric Color Calibration)の色合わせ、Histogram Transformationのストレッチ処理、最後にHDRMT(HDR Multiscale Transform)でコア部の白トビを復元、その後PixInsightからTiff出力しPhotoshopに渡しました。
 WBPP処理中、LOCAL NORMALIZATIONの処理経過ログに赤字でError表示されましたが、蒼月城さんのYouTubeにヒントが見つかりパラメタを変更することで切り抜けることができました。
 
 体験したScript(コマンド)は数種に過ぎませんが、このScriptが少なくとも100以上網羅されていて、使用者が自由に組み合わせて画像処理するというコンセプトのようです。この辺が難解でとっつきにくいと言われる所以でしょうか。
 しかし、この分野において世界最新のテクノロジーを集め常に進化していると評価されるPixInsightの実力は驚異的なものがあります。今回の中から一例をあげれば、Star Alignmen(自動位置合わせ)は、上下反転している画像でもキッチリ位置合わせ補正してくれましたし、回転していたり歪があってもOKのようです。

 45日体験版での処理でしたが、製品版のライセンスを得るにはPayPal決済一択のようなので、まずはPayPalのアカウント作成からでしょうか。
 この写真はカメラを回転することを忘れたため左が北になります。.....またか‼(2023/04)


     撮影機材:タカハシ Mewlon-250CRS+CR0.73(D250㎜ f.l.1825㎜ F7.3)
          タカハシ EM-400FG-Temma2Z/FMA180+QHYCCD QHY5L-ⅡM
      カメラ:ZWO ASI 2600MC Pro(-10℃),ZWO IR/UV
     露出時間:240秒×24枚 総露光時間96分,gain100 offset50
     画像処理:PixInsight/Registax 6/Photoshop 2022
  撮影日時/場所:2023年4月18日他2夜/自宅「星見室」