ヘルクレスの球状星団 M13 ヘルクレス座 距離:2.2万光年 大きさ : 10.0′ 

 ヘルクレス座の球状星団M13は、北天でもっとも明るい(全天で3番)球状星団で、美しさでは全天一とも言われています。実視等級が5.8等ですから光害が無く条件が良いところであれば、肉眼で見えるギリギリのところです。双眼鏡で見るとM13の周りがにじんで見え、明らかに恒星と違うことがわかります。
全天でもっとも明るい球状星団はケンタウルス座のオメガ星団ですが、残念ながら南に低く日本からはあまりよく見ることができません。

 以前撮影した画像の再処理も考えましたが新たに2600MCカメラで撮り直しました。シンチレーションによる像のブレを防ぐため、gainを上げ短時間露光としました。この日は快晴が続きシーイングも良好で300枚撮影し、その中の98枚を使っています。gainを上げることによりダイナミックレンジが狭くなりますが、ノイズもないようなので短時間露光によるリスク回避は良い方法かもしれません。

 銀河や散光星雲・惑星状星雲などの天体と比較すると、球状星団は特徴が薄いせいか有名天体以外は目にすることが少ないように思います。「星の色を再現し、中心部を飽和させずにツブツブ感を出す」ことで球状星団の違いを引き出せたらと考えています。(2024/05)  


      撮影機材:タカハシ Mewlon-250CRS+CR0.73X(D250㎜ f.l.1825㎜ F7.3)
           タカハシ EM-400FG-Temma2Z/FMA180+QHYCCD QHY5L-ⅡM
       カメラ:ZWO ASI 2600MC Pro(-5℃) 保護ガラスD60ARに換装 ZWO IR/UV
      露出時間:30秒×98枚 gain300 総露光時間49分
      画像処理:PixInsight/BXT/Photoshop/SXT/NXT
   撮影日時/場所:2024年5月15日/自宅「星見室」