M92 ヘルクレス座 距離:3.6万光年 大きさ : 8.3′

 ヘルクレス座のM92球状星団は、2022年07月にアップし2023年07月に処理し直しました。現在、5つの球状星団(M13、オメガ、M3、M92、M5)を横並びで見直しを行っていて、それを反映しM92は2回目の改善になります。また、処理ソフトやプラグインソフトの飛躍的な進歩は今後も更に続くと予想されることから、アップ済み写真を改善したページのレイアウトを以下のように変更しました勿論、同じ天体であっても撮影し直しなど原画が異なれば違う写真になります。

   改善を繰り返した最終版の写真をアップし、以前のバージョンは削除します
   ページ最下の画像処理などのデータも最終版の写真に合わせたデータに修正します
   ただし、写真比較することにポイントがあったりメモリアルな写真は削除しません。(例)網状星雲
   
 今回アップしたM92球状星団は、新たに BlurXTerminatorとNoiseXTerminatorを使用しました。StarXTerminatorについては、前ページのM3球状星団と同じ理由によりStarNetで処理しています。(2024/09)


2022年07月にアップした写真を、主に以下の3点について処理し直しました。(2023/07)
   露出時間30秒の画像を使わず240秒画像だけでIntegration(コンポジット)
   緑カブリの修正
   PixInsightによる画像処理


 夏の星座ヘルクレス座にある球状星団M92です。ヘルクレス座の球状星団と言えばM13 が有名ですが、こちらのM92もなかなかのものです。M13の大きさ10′に対し8.3′、等級はM13の4.0に対し5.1ですから一回りこじんまりした感じです。

 撮影にあたり星団中心部も星分離することと、カラフルな星の色再現を目指しました。

 Mewlon-250CRS鏡筒は直焦点の2500㎜F10.0で使うことが多かったのですが、露出時間を短くするためレデューサーCR0.73Xを装着し焦点距離1825㎜F7.3で撮影しました。露出時間を短くすることでシンチレーションなどによるリスクを少なくすることができます。撮像された焦点距離1825㎜の原画を焦点距離2500㎜相当にトリミングしています。ASI 2600MC ProはAPS-Cサイズのカメラですから、結局この画像は35㎜フルサイズ換算で4000㎜程度になるかと思います。
 さらに、ガイド精度を上げるため設置当初から見直していなかった極軸を方位・高度とも30秒程度までのズレに改善しました。ステラショットの極軸補正機能を使いましたが、直焦点の2500㎜で行ない赤道儀の調整に慣れればさらに精度が上がるように思います。また、望遠鏡の東側がやや重くなるようにバランスを整え、駆動歯車間の隙間を無くすようにもしました。これらによりガイド精度は数段良くなったように感じられますが、大気の状態に左右されることは言うまでもありません。
 
 「星の色」を再現するに露出オーバーは禁物、そのため星団中心部の抽出に30秒露出を加算しました。これは16bitのカメラに必要なかったかもしれません。240秒画像と30秒画像を加算し、レベル調整~デジタル現像と進めるわけですが、ここで濃淡の異なる3種類のTiffファイルを出力。これをPhotoshopのレイヤー機能で合成しました。

 目指した星団中心部も星分離すること/カラフルな星の色再現、天体写真は撮影半分・画像処理半分とよく言われますが、、、、(2022/07)              


     撮影機材:タカハシ Mewlon-250CRS+CR0.73X(D250㎜ f.l.1825㎜ F7.3)
          タカハシ EM-400FG-Temma2Z/FMA180+QHYCCD QHY5L-ⅡM
      カメラ:ZWO ASI 2600MC Pro(-5℃),ZWO IR/UV
     露出時間:240秒×40枚 総露光時間160分,gain100 offset50
     画像処理:PixInsight/BXT/StarNetv2GUI/Photoshop/NXT
  撮影日時/場所:2022年6月30日他1夜/自宅「星見室」