網状星雲西側 NGC6960他 はくちょう座 距離:1300光年
太陽より数倍の質量を持った恒星が、最後に大爆発(超新星爆発)を起こし一生を終え、周辺に残骸をまき散らしているはくちょう座の網状星雲。何回か撮影していて今回は西側の様子を狙いました。写真右下に「NGC6960」、写真上部の逆三角形の明るい星雲はピッカリングの三角形と呼ばれています。網状星雲の全景写真「網状星雲」でこの写真の位置が確認できます。
超新星残骸は特定の波長を強く発するような輝き方をしています。水素原子が発するHα輝線(656nm付近)は朱色に、酸素原子が発するOⅢ輝線(500nm付近)は青緑色になります。1枚のフィルターでこれら特定の波長の光だけを透過させることができるのがワンショットナローバンドフィルターです。
ワンショットナローバンドフィルターNB1(半値幅 短波長側32nm、長波長側20nm)は度々使用してきましたが、この写真は更に更に狭帯域化した
Optolong社の L-ultimate(半値幅3nm)を使いました。
また、懸案であった星色を出すために、RGB画像を別撮りしこの恒星画像に入れ替えています。StarNetで星雲と恒星を分離し、Photoshopの「レイヤーの自動整列機能」で恒星画像を入れ替えました。
天候不順が長く続き、6月から狙い始めて9月上旬まで撮影にかかりました。星雲撮影に2夜、恒星撮影に1夜、その中から使える原画を選択しました。原画が全く使えない夜も当然あります。9月にようやく恒星画像を写せたので作品に仕上げました。自然災害が世界的に急増ていることに比べれば些細なことですが、写せる夜が年ごとに少なくなっていくのを感じています。(
2024/09)
撮影機材:ペンタックス105SDP(D105㎜ f.l.670㎜ F6.4)
タカハシ EM-200Temma2 MGEN-3
カメラ:ZWO ASI 2600MC Pro(-5℃) 保護ガラスD60ARに換装
露出時間:星雲 Optolong L-ultimate 180秒×62枚 gain300 offset50
恒星 ZWO IR/UV 20秒×19枚 gain100 offset50
総露光時間192.3分
画像処理:PixInsight/BXT/StarNetv2GUI/Photoshop/NXT
撮影日時/場所:2024年6月11日他2夜/自宅「星見室」
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