網状星雲 NGC6960/NGC6992 はくちょう座 距離:1300光年
新月期と天候のタイミングが悪かったり黄砂や花粉の飛来で、撮影が思うように進みません。空いた時間を活用し、PixInsightのMGC(MultiscaleGradientCorrection)のカブリ補正機能の実力をこの天体で確認することとしました。
下の写真は ABEとRC ASTROの GXTでカブリ補正処理したのに対し、改善した上の写真は MGCとGXTで処理しました。カブリや背景ムラについていえば結果は似ていますが、MGCは全天の撮影データをリファレンスとして使用するため、こちらが設定に迷うパラメタが無いのが助かります。対象範囲の拡大とナローバンドでも処理できるように望むところです。
また、ストレッチは下の写真がHT(Histogram Transformation)で処理したのに対し、上の写真はGHS(GeneralizedHyperbolicStretch)で処理しました。この機能も最近PicInsightに追加されたツールです。両写真の違いはこのストレッチによる違いが大きいかもしれません(2025/04)
2015年05月19日に撮影した網状星雲の全景写真を最新の処理ソフトを用い全面的に処理し直しました。ライトフレーム、ダーク・フラットフレームなどの原画は2015年のものを使いました。2016年ビクセンオリジナル天体カレンダーに採用していただいた作品ですが、今回の作品のほうが数段良いように思います。私の多少の画像処理テクの向上もあるかもしれませんが、何といっても処理ソフトのAIを活用した飛躍的な進歩によるものです。
RC ASTROのソフトは、今回初めて試用したGradientXTerminator(GXT)で4本目になります。これらのソフトはPixInsight上でのみ動作するもの、Photpshop上でのみ動作するもの、双方で動作するもの、ソフトにより違いがありますが、私はPhotpshopの機能を併用した使い方がより良い環境が得られると思っています。今も進化し続けているAIソフトに期待と不安があります。(2024/03)
画像処理:PixInsight/BXT/Photoshop/SXT/NXT/GXT
宇宙に無数に存在する恒星は、一生同じ姿で永遠に光り続けるわけではなく、生まれては姿を変えて最後を遂げることを繰り返しています。太陽より数倍の質量を持った恒星は、最後に大爆発(超新星爆発)を起こし周辺に残骸をまきちらし、これが新たな星の材料になります。網状星雲は数万年前に爆発した星の残骸で、秒速100kmで膨張しています。明るい東側(写真左)がNGC6992で西側がNGC6960、はくちょう座ループとも呼ばれています。
写真「白鳥座の全景」のとおり網状星雲は天の川の中にあるため、ビッシリ星が写りこみます。無数の星に星雲が埋もれ目立たなくなるため、星の光度を下げ星雲を強調しました。レース状の細部は長焦点望遠鏡で狙ってみたい対象です。(2017/09)
撮影機材:ビクセンVSD100F3.8/タカハシEM-200Temma2/ セルフガイド
カメラ:SBIG STL-11000M(-15℃) SBIG RGB
露出時間:L15分×15,R15分×2,G15分×2,B15分×2,RGB 2×2ビニング 総露光時間315分
画像処理:ステライメージ7/フォトショップCC
撮影日時/場所:2015年5月19日/新潟県上越市キューピットバレイ
2016年ビクセンオリジナル天体カレンダー入選作品
Copyright © 2024 Shuichi Shiraishi All rights reserved