天の川銀河 おおいぬ~ケフェウス

 この写真は私たちの住む天の川、天の川銀河をパノラマ撮影したものです。天の川銀河は10万光年の大きさで、その中心から3万光年離れたところに太陽系があります。銀河系は円盤状のため、地球から見れば光の帯が地球をぐるりと取り巻いているように見えます。これが天の川です。さらに、太陽系の公転軸は銀河系の公転軸と60度ほど傾いてます。傾きが無ければ、天の川は常に地平線近くになり見えづらくなります。七夕伝説で有名な夏の天の川( 写真「夏の大三角」)や南半球で銀河の中心方向(写真「天頂の銀河」)を天頂に見ることができるのは、この傾きの恩恵で私たちは幸運といえます。

 2014年のオーストラリア遠征後、次回のチャンスがあれば天の川銀河にうごめく暗黒帯を撮影することにしていましたが、今はそれを包括した銀河の全周パノラマを狙うことにしています。そのための撮影方法や機材をそろえ(写真「パノラマ撮影雲台」)、初挑戦したのがこの作品です。実際は9枚構成で天球の端から端まで(白鳥座からとも座付近まで)パノラマ撮影しましたが、両端は地上光の影響が大きく7枚構成としました。実践から得られるノウハウは貴重で、何点かの改善点があります。最終目的の銀河赤道に沿った銀河全周パノラマは、南半球も含め最低でも3カ所での撮影が必要と思われます。(2017/09)


     撮影機材:シグマ50mm F1.4 DG HSM Art→F2.8/iOptron ZEQ25GT/ノータッチ/マンフロット300N
      カメラ:ニコン D810A ISO1600
     露出時間:10~20枚×7パノラマ 各露出60秒
     画像処理:ステライメージ7/フォトショップCC 2015
  撮影日時/場所:2016年11月4日/長野県飯田市上村しらびそ高原

星ナビ入選作品 2017年2月号