Sh2-240 おうし座~ぎょしゃ座 距離:3000光年 大きさ : 200×180′

 満月6個分の大きさ(200×180′)があり非常に淡い超新星残骸Sh2-240は、おうし座とぎょしゃ座の境界にあります。以前にも撮影していて「Sh2-240超新星残骸」としてアップしてあります。この時はASI 2600MM ProモノクロカメラによるHOO合成写真でしたが、今回はOptolong L-ultimateフィルターを装着したASI 2600MC Proのカラーカメラを用いました。淡い星雲部分を引き出すため、総露光時間を13時間近くに延ばしました。
 望遠鏡などの光学系は全く同じですので画角は同じですが、写真左下隅の赤い天体Sh2-242は敢えて写野から外し、印刷で全く見えなくなるようにしました。

 また、今回の写真は恒星を別撮りのブロードバンド画像に入れ替えてあります。恒星の入れ替えの過程でstarless画像(星雲のみの画像)を作成しますが、銀河の画像を処理する時のようにスッキリきれいにできませんでした。さらにstarless画像を強調処理すると格子状の処理跡が現れるなど課題が残っています。starless画像を作成するソフトは現在のところSXT(StarXTerminator)と StarNet2があり、それぞれPixInsight やPhotoshopで使えるのですが、結果が思わしくないこともあります。最後はPhotoshopの修復機能に頼っています。

 以前の「 Sh2-240超新星残骸 」と見比べると、PixInsightのMGC(MultiscaleGradientCorrection)の強力なカブリ補正機能の効果を、今回の画像処理でも実感できました。街中で撮影する者にとって外せない重要な処理プロセスとなりました。( 2025/03)   


     撮影機材:タカハシ FS60CB+C0.72X(D60㎜ f.l.255㎜ F4.2)
          タカハシ EM-200Temma2 MGEN-3
      カメラ:ZWO ASI 2600MC Pro(-5℃) 保護ガラスD60ARに換装
     露出時間:星雲 Optolong L-ultimate 900秒×50枚 gain300 offset50
          恒星 ZWO IR/UV 30秒×20枚 gain100 offset50
          総露光時間760分
     画像処理:PixInsight/BXT/StarNetv2GUI/Photoshop/NXT
  撮影日時/場所:2024年11月09日~2025年02月02日の 5夜/自宅「星見室」