アイリス星雲 NGC7023 ケフェウス座 距離:1300光年 大きさ:18'×18'
PixInsightの最新版V1.9でカブリ補正の決定打となる機能を利用できるとのことで、2023年09月06日にアップしたアイリス星雲を処理し直しました。市街地からの複雑に絡み合う光害カブリ(画面右)は、ABE(Automatic
Background Extractor) とPhotoshopの機能を使っても、どことなく不自然な背景ムラが残りました。それが、MGC(MultiscaleGradientCorrection)だけの処理でスッキリした画像に修正されました。
また、ストレッチツールの到達点と言われるGHS(GeneralizedHyperbolicStretch)も初めて使用しました。操作方法に迷いましたが、見せたいところを強調補正の変曲点にセットする素晴らしいツールと感じました。
PixInsightは次から次へ、より洗練されたツールが登場してきます。(2025/02)
以前から注目し狙いたい天体候補、ケフェウス座のアイリス星雲です。「アイリス」はアヤメ科の花を指すと思っていたのですが、虹彩の意味もあり赤黒い星間ガスに埋もれた青い眼のイメージもあるようです。
星の近くに星間ガス雲がある場合、その星の光を反射してガス雲が光って見える、これが反射星雲で青白い星雲になります。アイリス星雲も反射星雲で、写真中央の青白い7等星SAO
19158(スペクトル型B2Ve)が星間ガスを輝かせています。一方、アイリス星雲の周りの星は、赤黒い星間ガスやチリに遮られ、星色がオレンジ色に転んでいるように見えます。
今回、初めてPixInsightで話題のプラグインソフトBlurXterminator(BXT)とNoiseXTerminator(NXT)を試用版で使ってみました。BXTは画像の解像度だけでなく星の形や大きさも修正してくれるとのことで、さらに丹羽さんが提案されているようにL画像だけでなくRGB画像にも適用すれば、色ずれの問題が解消できるとのことです。NXTはPhotoshopのプラグインとして使え、いづれも良い結果で「使える」という感触を持ちました。ただ、BXTはRGB画像にも適用したためかわかりませんが、星色に変化が見られました。今後の検証課題です。
次回は広写野の明るい望遠鏡でタップリ露出をかけ、星間ガスに埋もれそうになる青い眼のアイリス星雲を狙えたらと思っています。(2023/09)
撮影機材:タカハシ Mewlon-250CRS+CR0.73(D250㎜ f.l.1825㎜ F7.3)
タカハシ EM-400FG-Temma2Z/FMA180+QHYCCD QHY5L-ⅡM
カメラ:ZWO ASI 2600MM Pro(-5℃),ZWO LRGB
露出時間:L120秒×41枚 R240×16 G240×14 B240×17 総露光時間270分,gain100 offset50
画像処理:PixInsight/BXT/SXT/Photoshop/NXT
撮影日時/場所:2023年8月22日他1夜/自宅「星見室」
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