結露対策 乾燥空気

 結露対策の最強グッズ、乾燥空気送出装置です。FTフードがない大きな口径の結露対策として、望遠鏡の対物レンズに使用されることが多いですが、私は冷却CCDカメラの凍結防止に使用しています。

 冷却CCDカメラは長時間露光によるノイズを抑えるため、撮像素子のCCDチップを冷却して撮像する天体写真専用のカメラで、 STL-11000M の場合は外気温ー40℃まで冷やすことができます。購入して初めて実際に撮像したところ、写真右のようなリング状の模様が現れてしまいました。写真左はこの時のSTL-11000Mの蓋を開けた内部の様子です。保護ガラス面に丸い凍結が見られます。本体内部の乾燥材の再生や、カメラの冷却に時間をかけ5℃づつ冷却しましたが、改善されませんでした。
 三基光学館(https://www.sanki-opt.co.jp/)の店長さんのお話では、鏡筒の水分を多く含んだ空気が、冷やされた保護ガラス面に接触し結露したもの、とのことでした。対策として何らかの方法で乾燥空気を送ること、また、ふだんから乾燥状態を保つことのアドバイスをいただきました。

 検討した結果、鏡筒接眼部に穴をあけ、そこから乾燥空気を送風することとしました。乾燥空気送出装置はネットで調べ、通称ブクブクと言われている水槽用エアーポンプと乾燥剤ナニワゲルを組み合わせました。ポンプから湿気を含んだ空気がガラス瓶に送られ、ガラス瓶の底に設置されたブクブクから乾燥剤を経由して、乾燥空気となって鏡筒接眼部に入る、という仕掛けです。対策後、結露はありません。
 また、ふだんの乾燥状態を保つため、岡野邦彦氏の「冷却CCDカメラ テクニック講座」で紹介されている2重のビニール袋に市販の乾燥剤を入れ保管しています。同様に光学機器の湿気やカビの発生を防ぐため保管・運搬するケースにカビ防止剤とともに乾燥材を入れています。(2017/10)

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