星見室完成

 自宅観測所「星見室」が完成しました。
居を構えた25年前から構想と迷想を繰り返しましたが、具体的に動き始めたのが2年前、1年前にスライディングルーフの設置が完了(2019年4月)。その後、ガイドシステムなど取り敢えずの機材選定と調整に1年かかりました。
メイン望遠鏡は、タカハシのMewlon-250CRSです。
ここで使用する主な機材は「星見室の主要機材」で紹介しています。
この望遠鏡によるファーストライトは、写真「回転花火銀河」になります。(2020/05)

 



 








 25年前と大きく変わったのが、近くの県道沿いに増えた商店による光害と樹木の成長。成長した樹木が光害をシャットアウトしているともいえるのですが、やはり視界が狭くなることと風による樹木からの飛来物が気にかかります。屈折鏡であれば余り心配しませんが、鏡筒先端が開いている反射鏡は問題があります。
 成長した樹木により北極星が見えなくなったため(想定外)、極軸合わせはドリフト法により調整しています。
北極星による極軸合わせよりもドリフト法のほうが面倒ですが、機械の誤差が影響しないため正確です。






除雪の容易性
 1階をコンクリート倉庫、2階にスライディングルーフとする本命の構想は、視界も改善されることから理想でしたが、断念しました。ルーフに積もった雪の排除方法、将来も維持できる最も簡便で安全な排雪方法を考えるとルーフのみの平屋にしました。ここが最も思案したところで建築業の方の意見も伺いましたが、予想の返答でした。
雪国でなければ冬の晴天率も上がるのですが、、、

除湿対策
 湿気の多い日本、カビはレンズや鏡の大敵ですから重要な課題です。ルーフ設置の際オプションでエアコン設置の方法もあったのでしょうけれど、冬期の除湿で排水口が凍結し水が室内に逆流するトラブルなどもあるようで、とりあえず一般的な衣類乾燥除湿機を設置(安価)してみました。
 ただ、切り忘れ防止機能が働き24時間で停止してしまいます。メーカーに連続運転可能に改造できないか相談したところ、奥の手を教えていただきました。現在はこの方法で運用しています。概ね湿度40%前後を常に保てますし、1週間で1回程度のタンク排水が必要ですが苦になりません。メンテナンスフリーはありえませんから。



 

 

Copyright © 2020 Shuichi Shiraishi All rights reserved