象の鼻星雲 vdB142 ケフェウス座 距離:2500光年
ケフェウス座にある大型の散光星雲「IC1396」の中央右側にある「象の鼻」に似た暗黒帯(分子雲)を、長焦点望遠鏡で狙い縦構図にしました。反射星雲を集めたファン・デン・ベルグカタログではvdB142と命名されています。暗黒帯が背後の赤い散光星雲に重なって浮かび上がり、暗黒星雲のエッジが赤く発光する「ブライトリム雲」の様子もわかります。象の鼻星雲の内部には原始星(生まれたての星)が多数存在していることが知られています。
ブライトリム雲「天文学辞典(日本天文学会)」よりの引用
電離水素領域(HⅡ領域)の周辺部(リム)に存在する明るく輝く星雲のこと。ブライトリム雲の内部には若い星である赤外線点源が付随していることが多い。これらは分子雲の周囲が電離水素領域の高い圧力により圧縮されたことに誘発されて星生成が起きた例ではないかと考えられている。
この写真はワンショットナローバンドフィルターのNB1による原画で作成されていますが、ブロードバンドフィルターによる3段階露光の撮影も行ないました。しかし、ブロードバンド撮影による顕著な成果はありませんでした。星像がシャープなナローバンドだけで「星の色」、特に輝星の青がだせればそれに越したことはありません。(2023/01)
撮影機材:Mewlon-250CRS+CR0.73(D250㎜ f.l.1825㎜ F7.3)
EM-400FG-Temma2Z/FMA180+QHYCCD QHY5L-ⅡM
カメラ:ZWO ASI 2600MC Pro(-5℃),アイダス NB1
480秒×24枚 総露光時間192分 gain100 offset50
画像処理:ステライメージ9/StarNet v2/Registax 6/Photoshop 2022
撮影日時/場所:2022年8月22日他2夜/自宅「星見室」
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