電波銀河ケンタウルス座A NGC5128 ケンタウルス座 距離:1600光年 大きさ:26'×20'

 電波銀河は、通常の銀河に比べて電波を強く出している銀河や超新星の残骸をいいますが、これらは属する星座名にA、Bなどを付けて呼んでいます。ケンタウルス座Aは電波銀河のなかで最も地球に近く(1600万光年)、楕円銀河と渦巻銀河が正面衝突、融合しつつある天体と考えられています。楕円銀河が渦巻銀河を吸収し、渦巻銀河の暗黒帯が楕円銀河を二分していると言われています。青い光は衝突によって引き起こされた爆発的星形成の場とのことです。

 2011年のオーストラリア遠征時に同時撮影した他天体の露出時間5分に比べ、ケンタウルス座Aは10分露出しました。この遠征を企画された方のアドバイスが適切で、大きく斜めに伸びる光芒も捉えることができました。(2017/09)


     撮影機材:ペンタックス105SDP/タカハシEM-200Temma2/SBIG ST-402ME
      カメラ:キャノンEOS Kiss X5(IRフィルター除去) ISO1600
     露出時間:10分×8 総露光時間80分
     画像処理:RAP2/ステライメージ6/フォトショップCS4
  撮影日時/場所:2011年5月4日/西オーストラリア州 スプリングヒルズファーム

星ナビ入選作品 2011年9月号