環状星雲(リング星雲) M57 こと座 距離:2150光年 大きさ : 83×59"

 リング状の特徴的な姿の環状星雲M57です。惑星状星雲の中では最も有名な天体の一つで、「リング星雲」「ドーナツ星雲」の別名があります。星雲の中心に白色矮星があり、太陽と同程度の質量をもつ星の寿命を迎えた姿と考えられています。この星から放出されたガスが白色矮星からの光を受けて丸型蛍光灯のように輝いています。

 環状星雲M57は見かけの大きさが小さく、望遠鏡による眼視では米粒のように見えます。しかし、9等星と明るいため小望遠鏡であっても見つけることができ、米粒の中に暗い穴を感じることができます。また、星雲としては明るいため、大気のゆらぎの影響をキャンセルすることができるラッキーイメージング撮影の好対象天体として人気があります。

 今回は、ASI 2600MC Proのゲインを 0 で撮像しました。まず驚いたのはノイズの少なさです。メーカー資料「Read noise-Gain」を見ればメーカー推薦値は0~100でしょうか。パソコンに送られてくる生画像は、後の画像処理が必要ないと感じるほど整っています。上はブロードバンド画像、下はナローバンド画像ですが、いずれもダーク・フラットフレーム処理はしていません。
2点目に画像処理で感じますが16bitによるダイナミックレンジの広さです。一眼レフは14bit、SBIG STL-11000M冷却CCDカメラは16bitですが、印象は大分違います。
今月の新月期にさらに枚数を重ねようと考えていましたが、長梅雨で見込みがないためアップすることとしました。下の画像はアイダス NB1フィルターによるワンショットナロー画像です。10分露出ゲイン0の5枚合成です。(2021/07)


     撮影機材:タカハシ Mewlon-250CRS(D250㎜ f.l.2500㎜ F10.0)
          タカハシ EM-400FG-Temma2Z/QHYCCD QHY5L-ⅡM PHD2
      カメラ:ZWO ASI 2600MC Pro(-10℃) アイダス IR/UVカット
     露出時間:240s×10 総露光時間40分 gain0
     画像処理:ステライメージ9/Registax 6/フォトショップCC 2020
  撮影日時/場所:2021年6月9日~10日/自宅「星見室」