勾玉星雲 IC405 ぎょしゃ座 距離:2200光年 大きさ:30'×19' /M36/M38
冬の星座の到来を知らせるのが「すばる」だとすれば、その左下に大きく離れ昇ってくる輝星がぎょしゃ座のカペラです。ぎょしゃ座は五角形が特徴的な星座で天の川銀河の銀河面に近いため、星雲や星団が多く華やかな領域です。代表的な天体カタログ名を下の写真に示しました。
ぎょしゃ座にはメシエ番号の付けられた3つの散開星団M36・M37・M38がありますが、写真ではM36とM38が見えます。星雲の代表格は何といってもIC405とIC410でしょう。IC405はその形状から勾玉(まがたま)星雲と呼ばれていますが、フレーミング・スター星雲(燃え上がる星-星雲)とも呼ばれます。IC405・IC410とIC417やNGC1931を含めた広範囲を、銀河系内のHⅡ領域を登録したカタログであるシャープレスカタログでは
Sh2-230 としています。
この写真の中で最も明るい恒星は AE Aur(Auriga:ぎょしゃ座) で6等星より若干明るい5.9等です。ぎょしゃ座AE星、この恒星はランナウェイスター(逃走星)と言われ,オリオン座にある連星系同士の衝突によって連星系から弾き出されここを通過中と考えられています。現在も高速で宇宙空間を移動中で、たまたま出会った星間ガスを青いアクセントのある赤いIC405として輝かせています。逃走星とIC405中心部をいつかアップで狙いたいところです。
冬の日本海側特有の悪天候が続く中で合間を見つけて撮影しました。同時に長焦点望遠鏡でも別天体にチャレンジしましたが、気流が最悪状態でピント合わせもできないほどでした。この写真は焦点距離300㎜でしたから何とか写真にすることができましたが、シンチレーションの影響を受けているためか像が少し甘いような気がします。(2022/12)
撮影機材:ビクセン VSD100F3.8+V0.79X(D100㎜ f.l.300㎜ F3.0)
タカハシ EM-200Temma2 MGEN-3
カメラ:ニコンD810A ISO800 60秒×50枚 総露光時間50分 RAW 外気温6℃
画像処理:ステライメージ9/StarNet v2/Registax 6/Photoshop 2023
撮影日時/場所:2022年11月26日/自宅「星見室」
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