NGC3718/NGC3729 銀河 おおぐま座 距離:5200万光年 大きさ:8.1'×3.9'(NGC3718)

 「S」字を反転した特徴的な「ねじれ」を引き出すため、IR640フィルターの露光時間を伸ばした画像を加えHDR合成しました。撮影データの変更点は以下の通りです。(2026/01)


     露出時間:IR×56 R×19 G×15 B×23 各3分 gain300 IrRGB合成 総露光時間339分
     画像処理:PixInsight/BXT/SXT/Photoshop/NXT   
  撮影日時/場所:2024年3月15日他8夜/自宅「星見室」



 

 ねじれが特徴的な「おおぐま座」の NGC3718 渦巻銀河です。形が乱れているのは、写真左上のNGC3729銀河との相互作用によるものと考えられています。全体の形は「S」字を反転した姿で、銀河中央を走る暗黒帯のダストレーン(塵の集まり)も大きくねじれています。NGC3718は、特異な形態を持つ銀河「特異銀河」のカタログ(アーブ・アトラス 略号Arp)にも Arp214として収録されています。キャンディーの包みを両側からひねった形に似ているので「飴銀河」と呼ばれることもあるようで、ピッタリです。
 
 さらに、NGC3718の南に小さな5つの銀河が寄り添っているのが見えます。ヒクソンコンパクト銀河群56(HCG56)になります。銀河数が数十個程度までの集団の銀河群をコンパクト銀河群と呼びますが、ヒクソンコンパクトカタログ(HCG)には100個の銀河群が収録されています。最も有名なのが「ペガスス座」にある「ステファンの五つ子銀河」と呼ばれるHCG92でしょうか。
 NGC3718銀河の距離は5200万光年に対し、HCG56コンパクト銀河群は4億年の距離ですから、HCG56はNGC3718よりも遥か彼方に存在し、地球から見てたまたま同じ方向に見えているにすぎません。HCG56を拡大トリミングした写真を下に載せました。

 前回と同様、輝度情報はIRパスフィルターを使用し近赤外線で撮影しました。また、撮影リスクが大きくなりますがNGC3718の見かけの大きさが小さいため、レデューサーを用いずにMewlon-250CRSの直焦点としました。(2024/05)  

 


     撮影機材:タカハシ Mewlon-250CRS(D250㎜ f.l.2500㎜ F10.0)
          タカハシ EM-400FG-Temma2Z/FMA180+QHYCCD QHY5L-ⅡM
      カメラ:ZWO ASI 2600MM Pro(-5℃),サイトロンIR640 PRO II ,ZWO RGB
     露出時間:IR×56 R×19 G×15 B×23 各3分 gain300 IrRGB合成 総露光時間339分
     画像処理:PixInsight/BXT/Photoshop/SXT/GXT/NXT
  撮影日時/場所:2024年3月15日他6夜/自宅「星見室」