胎児星雲 IC1848 カシオペア座 距離:2200光年 大きさ:60×30’
カシオペア座のIC1805ハート星雲の隣にあり、広視野ではハート星雲と並べて写されるのが、このIC1848胎児星雲です。共に明るく大きな星雲で人気があります。焦点距離670㎜の望遠鏡とAPS-C機を組み合わせると胎児星雲が視野いっぱいに拡がりました。
IC1805ハート星雲:「ハート星雲 IC1805 と IC1795」
両星雲ともHα光が主体で輝いていますが、使用したカメラとフィルターは異なります。
ハート星雲:モノクロカメラ2600MM Pro と Hα OⅢ SⅡフィルター ナローバンド撮影 SHO合成 HOO合成
胎児星雲:カラーカメラ2600MC Pro と LPS-D3フィルター ブロードバンド撮影
このサイトでフィルターの波長特性図を示すのは初めてですが、今回使用したアイダス LPS-D3フィルターの波長特性図を2枚掲載します。上のグラフはLPS-D3フィルターを通過する波長(黒色)と照明光つまり遮断すべき波長(例えば水色の白LED光)の関係を示し、下のグラフはLPS-D3フィルターを通過する波長と天体が発する輝線との関係を示しています。
2枚の特性図からLPS-D3フィルターは、従来の照明光より遥かに厄介な光害源であるLED光を遮断し、天体が発する輝線を通過させるように設計されているのが分かります。
他のフィルターと比較すれば長所・短所、天体の種類による有利・不利があり一概に言えませんが、街中で光害を抑えつつ手軽に輝線星雲を抽出するには良いフィルターかもしれません。この写真は星色を引き出すための恒星写真を別撮りすることなく、1夜で撮影を完了しました。(2025/09)

撮影機材:ペンタックス105SDP(D105㎜ f.l.670㎜ F6.4)
タカハシ EM-200Temma2 MGEN-3
カメラ:ZWO ASI 2600MC Pro(-5℃) アイダス LPS-D3 ASIImg
露出時間:3m×49枚, 総露光時間147分, gain100 offset50
画像処理:PixInsight/BXT/SXT/Photoshop/NXT
撮影日時/場所:2025年9月24日/自宅「星見室」
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