コホーテク彗星1974

          1月9日                         1月10日


 1974年1月、日没後の西天に肉眼で見えた彗星。20世紀最大の大彗星に発達するだろうと期待されましたが、予想に反して明るくなりませんでした。しかし、眼視でもはっきりと長く伸びる尾を確認することができ、40年以上経過した今でも記憶に残る彗星です。左下の輝星は木星。1日の違いで約3°太陽から遠ざかっています(写真上方へ移動)。
彗星は「核」と呼ばれる氷とちりのかたまりが、太陽に接近した際に暖められてちりと共にガスを吹き出すことで尾を伸ばした姿になります。写真に見られる尾の種類はダストテイルと呼ばれ、核から放出されたちりが長い尾を伸ばしています。

 当時はISO感度の高いデジタルカメラなどありませんでしたから、入手可能な高感度フィルムを増感現像しました。定着工程の済んだ現像タンクの蓋を開ける不安感とワクワク感は、デジタル時代にはありませんね。(2017/10)


     撮影機材:ニッコール105㎜ F2.5開放/固定撮影
      カメラ:ニコンF トライX ASA400 パンドールにてASA1600~3200に増感現像
     露出時間:(9日)10秒  (10日)15秒
     画像処理:ネガフィルムをスキャンしデジタル処理/フォトショップCS6
  撮影日時/場所:1974年1月9日・10日/長野県南箕輪村